新・里見八犬伝攻略
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当サイトは、かつて、1989年にファミコンで発売された、「新・里見八犬伝」の攻略サイトです。
ファミコン時代の中期に生まれたために、広大なマップや、8人パーティーなど、なかなかの意欲作な割に、数々の問題点もあり、ものすごいクセ強RPGとして、いまだに話題にあがるくらいの有名作である本作を細かく紹介していきます。
今なおレトロゲームマニアたちをうならせてやまない本作をぜひこの攻略情報を使い遊び倒してみてください。
なお、同じくファミコンで発売された、SNK製の「里見八犬伝」とは、テーマ作品を同じくした完全な別ゲームです。
SNK製の方が4人パーティーでよくある初期のRPGの基本的なものになります(クセ弱め)。
※こちらも「FC里見八犬伝攻略」で紹介しておりますのでよかったら
~ 基本データ ~
~ 攻略データ ~
概要
かの有名な長編小説、「南総里見八犬伝」を鎌田敏夫氏が翻案した小説「新・里見八犬伝」。その作品から、1983年に映画化された、「新・里見八犬伝」の実写版映画『里見八犬伝』をモチーフとした和風RPGです。
魔性の女「玉梓」を筆頭にした「闇一族」と深い因縁を持つ戦士「八犬士」全8名と静姫を集結させ、8つの珠を集め、闇一族の長、「玉梓」を打倒するために旅をします。
SNK/アルファ電子製で同名作品をモチーフにし、本作に先駆けて発売されていた、ファミコンソフト「里見八犬伝」とは題材が同じ他は、特に関係はありません。
※1年ほど前にファミコンソフト「里見八犬伝」が発売されていて、本作に、「新」の字があることから続編などの誤解を多く受けていました
特徴
プレイヤーはゲーム開始時に八犬士から、小説にもある、各々が与えられている珠を選択することで、任意の1名を選択します。
その時に選んだ珠に対応する犬士が主人公となり、そのキャラだけは名前を変えられます。
序盤は他の八犬士達と出会い仲間にし、同時に8つすべての珠を集め、静姫とともに関東地方周辺をモチーフにした世界を巡り、闇の勢力を倒していき、闇の勢力の長、たまずさ(玉梓)を打倒する物語です。
以下、よく言われる評価点・難点含め、特徴的な部分です。
・BGMがよくできている。
・敵キャラクターのグラフィックがファミコン中期の割によくできている。戦闘中アニメーションするのは当時ではかなりレア。
・パーティは最終的に八犬士と静姫の9人パーティー、ただし、静姫はお供しているだけで戦闘には参加しない。フィールドでも9人分描かれるため、全員揃うと移動がかなりもっさりする。
・キャラクター各々にレベルがあり、最大46レベル。
・生(0になると死亡)、法(呪文で消費)、ちから、はやさ、まもりのパラメータがあり、レベルアップでキャラクターごとに決まった一定の範囲でランダムで増加。
・敵の回避率が高くて戦闘が長い。自動戦闘はあるものの、ただ攻撃をするのみ。
・静姫加入まではキャラクターが全員死亡するとゲームオーバーでタイトルへ。セーブしたところからやり直し。静姫加入後は全滅しても静姫1人で移動可能→キャラクター復活も可能。
・装備は全員共通で、誰でもすべての武器・防具が装備できる。しかし、それぞれに得意装備が設定されており、キャラにより、ちから、まもりの上昇量が異なる。
・ストーリー展開が不明、かつ、ヒントが少な過ぎて、攻略情報無しではかなり難しい(マップの隅々まで歩けばなんとかなるとも言えるが)。
・キャラクターによる初期の難易度差が激しい。最初の村でいきなり最強武器が手に入ってしまうキャラがいたり。
・道具を渡すことができず、先頭キャラから順に持ってしまうため、ちからの低いキャラは道具をよく使う、などの戦略がとりづらい
・ちょっと動作のおかしい部分から、進行不能になる深刻バグが
・回避率が全体的に高く、魔法すらロクに当たらず、戦闘テンポが悪い。
・一応オート戦闘はあるものの、ただ全員がひたすら攻撃するだけという単純なもの。
などなど、とんでもポイントも多々ありつつ、さらに重大なバグも多々あったりして、市販されたゲームとしてはどうかと思うほどのツッコミポイントが多々ある話題作でした。
とはいえ、当時としては、8人パーティーなど斬新ですし(今でもそうはない)、全滅しまくりな本作ですが、パスワード形式でなく、バッテリーバックアップなのである程度は救済されますし、仲間にする順や攻略もかなり自由度が高い、考えようによっては良作だったのかとも評価されております。
南総里見八犬伝とは
本作品のモチーフになった、そもそもの「南総里見八犬伝」とは・・・
『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説、後期読本。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれる。
文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作である。上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。
『南総里見八犬伝』は、室町時代後期を舞台に、安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)を主人公とする長編伝奇小説である。共通して「犬」の字を含む名字を持つ八犬士は、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、牡丹の形の痣が身体のどこかにある。関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれに辛酸を嘗めながら、因縁に導かれて互いを知り、里見家の下に結集する。
馬琴はこの物語の完成に、48歳から76歳に至るまでの後半生を費やした。その途中失明という困難に遭遇しながらも、息子宗伯の妻であるお路の口述筆記により最終話まで完成させることができた。読本は発行部数も少なく価格も高価であったが、貸本によって多くの人々に読まれており、馬琴自身「吾を知る者はそれただ八犬伝か、吾を知らざる者もそれただ八犬伝か」と述べる人気作品であった。明治に入ると、坪内逍遥が『小説神髄』において、八犬士を「仁義八行の化物にて決して人間とはいひ難かり」と断じ、近代文学が乗り越えるべき旧時代の戯作文学の代表として『八犬伝』を批判しているが、このことは、当時『八犬伝』が持っていた影響力の大きさを示している。逍遥の批判以降『八犬伝』の評価は没落していくが、1970年代から80年代にかけて復権し、映画や漫画、小説、テレビゲームなどの源泉として繰り返し参照されている。
長大な物語の内容は、南総里見家の勃興と伏姫・八房の因縁を説く発端部(伏姫物語)、関八州各地に生まれた八犬士たちの流転と集結の物語(犬士列伝)、里見家に仕えた八犬士が関東管領・滸我公方連合軍(史実世界の古河公方連合軍)との戦争(関東大戦、対管領戦)を戦い大団円へ向かう部分に大きく分けられる。抄訳本では親兵衛の京都物語や管領戦以降が省略されることが多い。