新・里見八犬伝攻略
へようこそ。
当サイトは、かつてファミコンで発売された、「新・里見八犬伝」の攻略サイトです。
ファミコン時代の中期に生まれたために、広大なマップや、8人パーティーなど、なかなかの意欲作な割に、数々の問題点もあり、ものすごいクセ強RPGとして、いまだに話題にあがるくらいの有名作である本作を細かく紹介していきます。
今なおレトロゲームマニアたちをうならせてやまない本作をぜひこの攻略情報を使い遊び倒してみてください。
なお、同じくファミコンで発売された、SNK製の「里見八犬伝」とは、テーマ作品を同じくした完全な別ゲームです。
SNK製の方が4人パーティーでよくある初期のRPGの基本的なものになります(クセ弱め)。
※こちらも「FC里見八犬伝攻略」で紹介しておりますのでよかったら
~ 基本データ ~
キャラクター
~ 攻略データ ~
攻略チャートその1
概要
かの有名な「南総里見八犬伝」を鎌田敏夫氏が翻案した小説『新・里見八犬伝』。
本作は、1983年に東映洋画系にて封切りされた『新・里見八犬伝』の実写版映画『里見八犬伝』をモチーフとした和風RPGである。
魔性の女「玉梓」を筆頭にした「闇一族」と深い因縁を持つ戦士「八犬士」全8名と静姫を集結させ、
8つの球を集め、最終的に闇一族を全員打倒するのが目的。
SNK/アルファ電子の『里見八犬伝』と混同される事がしばしばあるが、関連性は全く無い。
特徴
プレイヤーはゲーム開始時に八犬士から任意の1名を選択(名前は最大4文字で、本来の八犬士の名前以外にも変更可能)、他の八犬士達と出会いストーリーを進めて、関東近辺を旅する(伊豆半島を含む)。
パーティに加入するのは八犬士と静姫の9人。静姫は戦闘に参加しない。
仲間が増えるとなぜか団子状に固まって歩く。9人で移動すると少し遅くなるが、どこかかわいらしさを感じさせる。
装備は全員共通だがそれぞれに得意装備が設定されており、その装備が得意なキャラとそうでないキャラでは装備補正がガラリと変更される。
評価点
キャラクターのグラフィックがファミコン中期の基準ではなかなかの迫力
ザコもボスも戦闘中の敵グラフィックはとても良く描かれており、さらにアニメーションするため当時のファミコンのRPGの中ではかなり高水準。純粋なRPGである為スプライトオーバーによるチラツキが起きない調整も施されており、本作ではマイクロニクス開発作にありがちな視認性の問題は無い。
『ゾイド 中央大陸の戦い』や『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』でも見られたマイクロニクスの貴重な得意分野であり、そのあたりはよく活かされている。
BGMも高水準
また、サウンドドライバーはマイクロニクスの過去の開発作と大差ないものの、高音と低音が極端にならないようにはなっておりマイクロニクスの開発作にありがちな耳障りなサウンドも改善されている。
川井憲次の制作した楽曲は曲調も和風RPGの雰囲気にマッチしておりなかなか良好。
問題点
導入が不親切極まりない
主人公に設定できるキャラが8人もいるが、スタート地点がバラバラにも拘らずバランスがまったくとられていない。
ゲームスタート時にテキストで主人公にした八犬士の説明画面が入るが、それ以外の説明はほぼ全く無い状態でスタートしてしまうため、完全に置いてきぼりを喰らう。
始まって普通に町人に話しかけたら「本来中盤で互角になるボスと戦闘→当然ながら勝てずゲームオーバー」になるという無茶苦茶なゲームバランスになってしまっているキャラがいる点については、投げっぱなしというレベルを完全に超えている。
町人の中には最初の台詞を話した後「 げぼ 」の一言を最後に死んでしまう者(例:「ここは かのうのむらです ……げぼ」→「すでに いきたえているようだ」)さえおり導入の不親切さに拍車をかけている。
全体的にバランスがおかしい
八犬士によっては序盤で平然と最強装備が手に入ったり、敵の強さと得られる成果が全く比例せずデタラメなど、ハッキリ言って無茶苦茶。
回避率が全体的に高く、魔法すらロクに当たらず、戦闘テンポが悪い。一応オート戦闘はある。
ボスの直前でエンカウントすると「ボスが消失する」というゲームを崩壊させるバグが存在する
これに関してはエンカウントしないよう祈るしかない。セーブデータからやり直せば復活してくれる。
死者がいる状態で移動魔法を使うと移動先がバグるが、今作ではこの程度ならマシな方。
基本システムやUIが未成熟なせいで不親切な点が多々ある
道具を「渡す」コマンドが存在しない。入手したアイテムは先頭キャラから埋まる。アイテム役を作ることさえ一苦労。
マイクロニクス開発RPGとしては前作品にあたる『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』のソースの多くを流用しているようで、基本システムや挙動に共通点が多い。『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』は一人旅*1のRPGであった為、UIが若干未成熟ではあったがあまり問題になっていなかった。しかし本作ではその「一人旅前提のUI」がほぼ直っていないまま、システムがパーティー制になってしまっている為に発生した問題と思われる。
賛否両論点
意図的にエンカウントを無効にできる状況がある。
「犬川 荘介」(そうすけ)を主人公に選ぶと、一人旅の内はフィールドでのランダムエンカウントが全く発生しない。(荘介が旅立つ前から所持している「まよけのふえ」の音色の力で敵から見つからない、とゲーム中でも説明される)
高レベル帯も無傷で突破できるため、序盤どころかゲーム開始時点で最高クラスの装備を入手できる。
静姫を仲間にした後に全滅してもゲームオーバーにならず、静姫の単独行動となる。
この状態ではエンカウントどころか戦闘自体が発生せず、ボス戦*2以外は自由にイベント進行可能。ただし、「八犬士を復活させるアイテムや、そのアイテムを購入する資金を捻出する方法が無い状態で静姫一人になる」と詰み。
これらはバグではなく仕様であり、日本製RPG屈指の自由な攻略が可能。ゲームバランスをもっと練りこんでいれば評価されていたかもしれない。
総評
独特なシステムのRPGで、悪い意味で知名度がソコソコあり、同年発売のSNKの『里見八犬伝』、ひいては「南総里見八犬伝そのもの」に風評被害を及ぼしている。
効果の無いアイテムが複数あるなど、もはや未完成かと思わせる部分がある。
余談
クレジットすらされない事も多々あった下請け企業「株式会社マイクロニクス」が、初めてオープニング画面にコピーライト表記されたゲームである。
なお、本作より以前に『ゾイド2 ゼネバスの逆襲』の取扱説明書にて会社名が明記されてはいた。
「げぼ」という台詞は本作のプレイヤーにとってかなり印象的なものだったようで本作を語る際にはしばしば引き合いに出される。
ファミ通1997年12月5日号の特集「クソゲー注意報」において漫画家・柴田亜美氏がクソゲーの憎き思い出としてこのタイトルを挙げている。
同コラムによるとサガシリーズ等で有名な河津秋敏氏もプレイ済みであったとのこと。
南総里見八犬伝とは
本作品のモチーフになった、そもそもの「南総里見八犬伝」とは・・・
『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、旧字体:南總里見八犬傳)は、江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説、後期読本。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれる。
文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作である。上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。
『南総里見八犬伝』は、室町時代後期を舞台に、安房里見家の姫・伏姫と神犬八房の因縁によって結ばれた八人の若者(八犬士)を主人公とする長編伝奇小説である。共通して「犬」の字を含む名字を持つ八犬士は、それぞれに仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の文字のある数珠の玉(仁義八行の玉)を持ち、牡丹の形の痣が身体のどこかにある。関八州の各地で生まれた彼らは、それぞれに辛酸を嘗めながら、因縁に導かれて互いを知り、里見家の下に結集する。
馬琴はこの物語の完成に、48歳から76歳に至るまでの後半生を費やした。その途中失明という困難に遭遇しながらも、息子宗伯の妻であるお路の口述筆記により最終話まで完成させることができた。読本は発行部数も少なく価格も高価であったが、貸本によって多くの人々に読まれており、馬琴自身「吾を知る者はそれただ八犬伝か、吾を知らざる者もそれただ八犬伝か」と述べる人気作品であった。明治に入ると、坪内逍遥が『小説神髄』において、八犬士を「仁義八行の化物にて決して人間とはいひ難かり」と断じ、近代文学が乗り越えるべき旧時代の戯作文学の代表として『八犬伝』を批判しているが、このことは、当時『八犬伝』が持っていた影響力の大きさを示している。逍遥の批判以降『八犬伝』の評価は没落していくが、1970年代から80年代にかけて復権し、映画や漫画、小説、テレビゲームなどの源泉として繰り返し参照されている。